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コンクリート磨き仕上げの現場で使われるポリウレア製品の使用事例と注意点

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 *本記事は、Concrete Decor & Professional Trade Publications Inc.,の許可を得て、株式会社TOGUYAが日本語に訳した記事です。

日本語訳の転載の際には、当サイトからの転載である事を示す必要があります。

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コンクリート磨き仕上げの現場で使われる

ポリウレア製品の使用事例と注意点

原文(Explore the Many Uses of Polyurea for Concrete Polishing Projects)

原文から目地の充填剤(Joint fill)部分のみ翻訳しました。


コンクリート磨き仕上げ(Polished concrete)の人気が高まり、多様なお客様のニーズに答えるために、数多くの革新的な製品が近年次々と発売されています。

その中で、最も重要な製品の一つが今回紹介するポリウレア製品です。ポリウレア製品は、二つの溶剤(A,B剤)を混ぜて使う製品です。ポリウレア製品が評価される理由は、コンクリート磨き仕上げが可能な強度まで、より早く固まり、多様な色の再現、粘度の調整が可能な利点があるからです。

ポリウレア製品は、コンクリート磨き仕上げ工事の目地材の充填剤(Joint fill)としてよく使われています。従来、使われていたエポキシ目地剤は、磨き仕上げに必要な強度が出ない問題がありました。

それに加えて、コンクリート磨き仕上げ工事の半数以上である改修工事で、使い難い問題があります。こういった問題から、最近のクラック補修、10センチ以上の穴、空気と砂が取れた後に残る微細な穴の埋めの場面では、ポリウレア製品が、よく使われています。

今回の記事では、漠然とするポリウレア製品に対する理解を高めるために、最近の使用事例などを紹介したいと思います。それに加えて、ポリウレア製品の使用上に発生する可能がある潜在的な問題を皆さんと共有したいと思います。

目地の充填剤(Joint fill)としての使用

ポリウレア製品は、広い範囲の目地の充填剤として、よく使われています。目地の充填剤の製品説明には、数値が表記されています。

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一般的に、85か65の数値が表記されていると思います。はじめにその数値の意味を理解することが必要です。こういった数値は、ジョア硬さ(HS)に基づいています。難しく聞こえるかもしれませんが、数値が高くなると硬いことを指しています。逆に考えると数値が低いと柔らかいことを指しています。

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こういった硬さが違う製品があることは、工事の目的とお客様のニーズによって異なる製品が必要であるからです。コンクリートスラブに目地を入れる目的は、時間が経つにつれて自然的に発生するクラックをコントロールするためです。一般的な目地は3mから6m間隔に入っていて、最近60年以内に造られたスラブの場合は、目地が入っている場合が多いです。

コンクリートは、空気中の水分を含めて水分を吸収して排出することで、膨張と収縮を繰り返しいます。特に、床の破損が多い物流倉庫や工場などは、膨張と収縮の繰り返しを耐えるために、頑丈な目地剤が必要です。 フォークリフトが毎日走る物流倉庫や工場などでは、目地の端部が欠けやすく、その端部から床の破損(欠け)が広がりやすいです。

こういった環境では、もっと高いジョア硬さ(硬い)の製品を使う必要があり、目地を埋める役割よりは、頑丈で平らな表面をつくりあげ、目地の端部が欠け難くするのが、もっと重要な役割です。(隙間を埋めるより平らな表面を作りあげ段差をなくすのが重要)

物流倉庫や工場とは異なる、飲食店、学校、スーパーマーケットなどの場合は、重機による破損は予想され難いです。物流倉庫や工場などで使われているフォークリフトの重量である3~4トンに比較して、買い物を多く入っているカートの場合は、90kgを超え難いです。なので、飲食店、学校、スーパーマーケットの場合は、いかにきれいに目地を埋めるかがもっと重要な役割です。

こういったところでは、低い硬度(柔らかい)の製品を使い、きれいに目地を埋める必要があります。低い硬度(柔らかい)の製品は、コンクリートの収縮によって広がる目地と同じように伸びて、目地をきれいに保つことが可能です。しかし、比較的に柔らかい目地剤は、伸びることによって少し沈む傾向があるのも理解する必要があります。

そして、多くのお客様は床の色に目地の充填剤の色を合わせるのを好みます。多くのメーカーのポリウレア系目地の充填剤は、多様な色の再現するために、顔料を提供しています。

目地の充填剤(Joint fill)施工の注意点

これからは、目地の充填剤(Joint fill)施工の注意点を確認してみます。目地の充填剤(Joint fill)施工には、3つの問題が生じる可能性があります。

最初に、施工前に目地をきれいに掃除してなかった時の問題です。

 一般的には、集じん機能がある目地掃除用カッター機を使って、掃除を行います。掃除用カッターを入れる理由は、目地の内側の両面にある土や砂利を除去するためです。目地の内側が、汚いまま目地の充填剤(Joint fill)施工を行うと、コンクリートの収縮が始まると、目地の内側両面から音を出して、充填剤が分離されます。分離された充填剤はその後、簡単に取れます。当然ながら、充填剤が取れて隙間ができると、目地部の破損、安全、メンテナンスの問題が生じます。

二つ目の問題は、目地の外側にある床の表面に充填剤(Joint fill)の残留物が残る場合です。

 こういう問題は、目地の充填剤(Joint fill)施工を磨き工程の後半に行う時のみ生じます。レジン工程前に地の充填剤(Joint fill)施工を完了すると問題は、生じないです。

目地の充填剤(Joint fill)施工の時、目地をより完璧に埋める方法は充填剤(Joint fill)が多少溢れる程度入れることです。溢れて残る充填剤(Joint fill)は、目地の外側にある床の表面に残ります。充填剤(Joint fill)の残留物を削ったあとにも、目地の外側にあるコンクリート表面の微細な穴に充填剤(Joint fill)の残留物が入り、薄い残留物の層が残ります。

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こういう薄い残留物の層は、磨き工程で簡単に除去されますが、磨き工程の後半に目地の充填剤(Joint fill)施工を行った場合は、充填剤(Joint fill)の製造会社が販売する汚れ防止フィルムを貼ることで防ぎます。他の方法は、無色あるいはアイボリー色の石けんで目地の外側にある床の表面に膜を作る方法があります。

こういう方法は、コンクリート表面の微細な穴に充填剤(Joint fill)の残留物が入るのを防ぐ原理です。残っている汚れ防止フィルムと石けんの膜は、自動床洗浄機で簡単に取れます。

最後の三つ目の問題は、充填剤(Joint fill)を削る時に発生する問題です。充填剤(Joint fill)を早い時期に削った場合と、製造会社が決めった幅より広いところに入れた場合は、削った充填剤(Joint fill)の表面に荒い傷の痕跡が残ります。こういう問題は、外見の問題になりクレームになります。

ポリウレア製品と発生可能な施工問題を事前に理解することによって、より高品質の床をお客様に提供できます。ポリウレア製品を使って、美観と機能的に優れた床を提供して、お客様が満足すると、コンクリート磨き仕上げ床の需要が増えて、コンクリート磨き仕上げ産業全般の成長につながります。

動画で施工例を参考して下さい。(翻訳者添付)

コンクリート磨き仕上げの未来のための準備

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 *本記事は、Concrete Decor & Professional Trade Publications Inc.,の許可を得て、株式会社TOGUYAが日本語に訳した記事です。

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日本語訳の転載の際には、当サイトからの転載である事を示す必要があります。

 

  今回紹介する記事は、コンクリート磨き仕上げの未来のための準備という記事です。

コンクリート磨き仕上げ(Polished concrete)産業が、ある程度定着した10年前のアメリカのマーケットを成長させるための悩みが垣間見える記事です。

個人的には、現在の国内のマーケットは、10年前のアメリカのマーケットと類似すると思います。

国内のマーケット全体を成長させて、お客様(エンドユーザー)により良い製品とサービスを提供(理解させる)ためには、我々は何をすべきなのかに、一つの手がかりになるのではないかと思います。

 

 

コンクリート磨き仕上げの未来のための準備

(原文: Prepping For The Future of Polished Concrete)

John R. Abrahamson

 

未来を予想する一つの方法は、歴史から学ぶことです。

しかし、コンクリート磨き仕上げ(Polished concrete)産業は、非常に若い産業であり、歴史から未来を予想することはできません。

その代わりに、従来(既存)の床材産業の歴史から未来を予想する(学ぶ)ことはできます。

 

しかし、従来の床材産業の知識がコンクリート磨き仕上げ産業には、生かされてないのが現状です。

現在、コンクリート磨き仕上げは床材として販売されているが、その販売および施工業者は、下地処理業と土間施工という、コンクリートを基盤とする固有の背景を持っている人々が多いです。

従来の床材産業は、コンクリート産業とは全く異なる産業(業種)です。

多くのコンクリート磨き仕上げ業者は、コンクリート産業から派生された知識と経験に基づいています。

 

彼・彼女らのコンクリート産業からの知識と経験は、すでに従来の床材産業では失敗例として証明された戦略である、他社との差別化を図ろうとする戦略を取っています。

しかし、従来の床材産業であるカーペット・タイル・木材床の産業では、市場が確立するまでには、差別化ではなく、標準化に力をいれていたのが歴史の事実です。

 

コンクリート磨き仕上げ業者の共通した悩みは、私(我が社)が成長するためには、何をすべきなのかであります。

その答えは、エンドユーザーと従来の床材産業を理解することから見えてくると思います。

それに加えて、その悩みの対象を私ではなく、われわれ(コンクリート磨き仕上げ産業)が成長するためには、どうすべきなのかに変える必要があります。

 

エンドユーザーが床に求めるものは、見栄えが良く、機能性が維持しやすい(メンテナンス管理がしやすい)、そして予算に見合う床です。

エンドユーザーは、いつもより良い価値を求めています。

エンドユーザーが、より良い価値を得ていると自ら認識するためには、購入した床の価値を正確に理解する知識が必要です。

 

しかし、新しい産業(コンクリート磨き仕上げ作業を含む)では、自分たちのシェアを上げる、あるいは独占的な地位を得るために、差別化を急ぐ数多くの業者が現れます。

差別化を急ぐ数多くの業者によって、エンドユーザーに混乱を招き、コンクリート磨き仕上げ産業の未来を脅かしています。

従来の床材産業では、昔からエンドユーザーが購入した床(床材)を正しく理解させるための標準化にみんなが力を合わせていたのです。

その標準化が、最終的に全体の産業の発展につながることを分かっていたからです。

標準化されてない床材は、エンドユーザーの混乱を招き、標準化されて価値が理解しやすい他の床材にエンドユーザーは流れることになります。

 

この様な理由で、ある産業が確立されて発展するまでには、自社の差別化ではなく、エンドユーザーがコンクリート磨き仕上げ床の価値を理解しやすくするための、標準化に力を合わせるべきです。

産業が確立されて、発展し続ける前に、差別化を図る業者が増えると、その産業の成長は遅くなる一方です。

 

エンドユーザーは、誰より良いものをより早く、より安く、求めていることを忘れてはいけません。

この様な、事実を認めないと隙間産業では成功するかもしれませんが、大衆を対象とする一般的な産業では、成功は難しいです。

“富裕層にものを売ると一般人と食事をするが、一般人にものを売ると富裕層と食事をする人になる”ということわざがあります。

“Sell to the classes and you’ll dine with the masses, but sell to the masses and you’ll dine with the classes.”

その考えは、IKEA、Wal-Mart、Home Depot、Lowe'sのような巨大企業で、その効果は証明されています。

 

今後の3年間でコンクリート磨き仕上げ業界は、多くの変化が現れると思います。

コンクリート磨き仕上げ産業において、初期に重要しされなかった要因が、重要な要因の一つとして現れると思います。

韓国と中国は、低価格の工具で市場に参入しました。過去の品質問題は大きく改善されているのも事実です。

逆に欧州の高い労働費用は、製品の品質に問題を与える可能性があります。

自動車産業を考えてみるとよく分かると思います。価格競争力を維持するために労働費用を削減して、その結果品質低下につながっていることです。

逆に低い労働費用は低価格で販売しても利益が出て、製品開発に余裕がある競争相手が現れると思います。

 

一般的には、産業全般が大きくなって発展する段階で、初めて新たな競争相手が現れます。

しかし、コンクリート磨き仕上げ産業は、成長と将来性が過大評価されて、早い段階から新たな競争を招いています。

しかし、それはメーカーと流通販売会社にはよくないことですが、施工会社と業界全体においては、多様な選択が可能になり、異なる床材業界との競争にメリットになると思います。

 

これから、コンクリート磨き仕上げ産業に現れる新たな製品と技術を考えると、わくわくして非常に面白くなると思います。

従来の床材産業で働いている私の友人は、コンクリート磨き仕上げ産業の長期的な可能性と成長・成功を信じてないです。

彼・彼女らは、コンクリート磨き仕上げはHome Depot、Lowe'sの店舗の改修、新築工事で偶然に発生した産業だと思っています。

一方、デコレーションコンクリートとケミカル業界(化学メーカー)では、コンクリート磨き仕上げに巨大な可能性が潜んでいると思っています。

私は、その二つの意見の間に、本当の事実があると思っています。

コンクリート磨き仕上げが、新たな産業として正しく体系的に管理されれば、数多くの可能性とチャンスをもたらしてくれると私は信じています。

しかし、長期的に確立された産業の地位までにたどり着くためには、多くの努力と協力、そして業界構成員のオープンマインドがなにより必要になると思います。

 

コンクリート磨き仕上げ産業の初期から、流通販売会社、機械と工具の製造の経験をしてきたひとりとして、コンクリート磨き仕上げ産業は非常に狭い隙間から成長してきた産業です。

そして、Lowe'sとHome Depotのように、大きな需要を生み出しました。

多くの施工会社は、大きな需要の対応するために多くの機械と工具を購入しました。隙間産業であったからこそ現在の様な一つの産業として成長することができたと思います。

その結果、業界はより近く繋がって、より早い変化に対応できたと思います。

そして、これからもより多くの人々が、変化に素早く対応して成長していくと期待しています。

 

アメリカのマーケットは、激しい競争の中に数少ないものだけが生き残るマーケットです。

生き残る施工会社は、より多くの仕事を得て、費用を削減して、より早く、高品質の床を提供する方法を探せると思います。

その中で成功した施工会社は、模範になる事例を作ると思います。

そのためには、より早い、より利益が高い施工会社になるのもよいが、なによりマーケットで生き残っていることが最小限に必要なことです。

そのために、お客様(エンドユーザー)に提供する製品とサービスを一定のレベルで提供する、正し教育と標準化した施工説明がなにより必要です。

お客様(エンドユーザー)が混乱して、変わりやすくなってしまうと、業界全体も混乱して変わりやすくなってしまいます。

 

村が必要です(It takes a village.)ということわざがあります。

要は、業界のすべての人々がよりよい仕事をするために、力を合わせる必要があるとのことです。

 

我々が、直面している障害物は、利己主義という人間の本性です。

我々は競争を勝ち抜く前に、我々自身を乗り越える必要があります。

一目で分かるコンクリートフロア研磨作業の基礎 Vol.2

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今回は、コンクリートフロア研磨のテクニック、クラック補修、新しい湿式研磨の施工方法を紹介します。


コンクリートフロア研磨のテクニック

コンクリートフロア研磨は、スタートした方向からその反対方向に戻ってくるのが基本であり、その1回の往復作業を1パス(PASS)と言います。
その1パスをよこ方向、たて方向に隙間なく、各工程に1パス~4パスの研磨作業を行う必要があります。
充分にパスを行ったコンクリートフロアは、平坦でより緻密な強度のフロアに仕上がります。
そして、パスと同じように重要なポイントは、研磨幅を1/3程度重ねることで、研磨痕の線を残さず、きれいな研磨表面が確保できます。

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パスに加えて、適切な研磨(歩行)スピードで維持して、作業を行う必要があります。
ゆっくり研磨を行うことで、より緻密な表面仕上げが可能になります。
しかし、作業時間を短くするために、研磨スピードを上げるとフロアの表面にスクラッチが残り、そのスクラッチを消すために、より多くの時間が必要になる場合もあるので、気をつけてください。

最近、作業時間を短くするために、ハイブリッド工具とセラミック工具でスクラッチを消す方法も増えていますが、時間をかけて仕上げた表面と同じ仕上げにはなりません。

そして、作業中に簡単に自分の研磨スピードを確認する方法として、研磨した後に残る粉じん幅のパターンを見て確認する方法があります。

粉じん幅のパターンが、一定であることは、同じスピードで作業を行っていることになります。

*   メタル#30の場合は、約1.2㎝の粉じんの幅を同じ間隔で残すのが良いとされている。

 

Step by Step Lavina Pro Training, Part 1 of 2

 

クラック補修

コンクリートフロアのクラック補修のポイントは、早く乾いて、色むらを抑えて、痩せない製品を選ぶことです。

上記の条件を満たす製品は、ポリマー、ポリウレア、エポキシ系の樹脂製品があります。
樹脂系の製品は、粘度が低いので細い隙間の補修に容易であり、急速に固まる特徴があります。
そして、色合わせが可能であり、色むらを抑えられる理由でも多く使われています。

Quick Menderという製品は、ポリマー系の製品であり、30分で固まる即効性と色材やコンクリートの削った粉を混ぜて色合わせができます。
そして、痩せないで表面に残るタイプなので、研磨を重ねることでコンクリートフロアになじませることができます。

Concrete crack repair product : Quick Mender

 

新しい湿式研磨方法

最近、コンクリート粉じんの危険性とその規制などによって、環境にやさしい施工方法である湿式研磨作業が増えています。

伝統的に湿式ダイヤモンド研磨作業は、作業効率、ダイヤモンド工具の長持ち、より良い仕上げ品質で支持されてきました。
しかし、湿式作業のデメリットである泥の処理、使用する水の量、掃除の問題などから、より簡単な乾式作業が増えてきました。

近年、湿式作業のデメリットを解決した新たな製品の開発が続き、新たな湿式作業の需要は増えてきています。
その製品代表的な製品を簡単に紹介すると、GelMaxxとFirst Cutという製品があります。   GelMaxxは、泥を固まらせて処理しやすくしている製品として、湿式施工の最大の問題であった、水分がある廃棄物を乾燥した廃棄物として、処理することを実現しました。

 

GelMaxx Eco-Quick Gel Demonstration


次に、First Cutという製品を簡単に紹介します。                       First Cutは、水に混ぜて使用する製品で、少ない水を使って湿式作業を可能にしました。     他のメリットは、ダイヤモンド工具の性能と寿命を伸ばすことと、削り残りの泥などが拡散できないように集めることができます。それによって、掃除しやすくなる特徴がある製品です。

 

How to use First Cut from Consolideck


二回に分けて、コンクリートフロア研磨作業の基礎と施工テクニック、作業に必要な製品を簡単に紹介してきました。

もう一度、重要なポイントをまとめると、メタルの#30の工程で仕上げの8割が決まりますので、メタルの#30の工程に何より力を入れるべきです。
そして、各工程の間にある掃除をきちんと行うことで、一定の仕上げ品質は確保できるので、こまめに掃除行うべきです。
最後に、各工程に見合う研磨パスとスピードを守りながら、適切な工具と製品を正しい使い方で使うことです。

Well begun is half done.  
 

一目で分かるコンクリートフロア研磨作業の基礎 Vol.1

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準備段階

フロアの面積

最初に、作業するフロアの面積を確認して、正確な作業計画を立てる必要がある。

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作業計画で最も重要な部分は、作業面積に適切なフロア研磨機械とその運用計画を立てることである。
単純に、研磨幅が広い大型機械を使用すると、作業効率は上がるが、狭い通路が多く、多数の部屋がある場合や形が複雑な場合は、小型機械でその数を増やのが良い場合もある。

以下の表は、機械のサイズ別1時間当たりの作業量(研磨面積)をまとめたものである。

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壁際作業

見積りと準備段階では、壁際作業の作業量を正確に把握する必要がある。

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特に通路が多い現場は、壁際の作業量が多くなるので、注意しないといけない。
一般的に壁際作業は、手持ち式グラインダーや壁際専用の研磨機械を使用するので、作業効率が格段に落ちることが多く、メインフロアとの仕上げの差(むら)が出る可能性が高い。
こういった理由で、作業効率の部分と仕上げの差を考慮して、施工計画と費用を正確に算出する必要がある。
そして、何より重要なのは、事前にお客様に作業効率の部分と仕上げの差を充分に説明して、理解をもとめる必要がある。

作業において注意すべき部分は、メインフロアと同じ工程を踏むことであり、それによって、仕上げの差(むら)を最小限に抑えられる。


フロアの状態

事前にフロアの状態を確認して、作業計画と費用を正確に算出する必要がある。
コンクリートフロア研磨のメリットの一つは、打設直後のフロアだけではなく、既存のフロアにも施工ができることである。
但し、既存のフロアに研磨作業を行う場合は、既存のフロア材の撤去と、それにともなう傷やクラックなどの補修作業の範囲と費用を正確に算出する必要がある。


コンクリート表面強度の確認

作業前に、コンクリートフロアの表面強度を正確に確認する必要がある。

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作業に必要な時間と費用を正確な算出するためには、事前にコンクリートの表面強化を調べて、適切なダイヤモンド工具選ぶことで、作業時間と費用の節約につながる。

コンクリートの表面強化を調べる簡単な方法は、モース硬度キット(別名スクラッチテスト)を使うことである。
モース硬度キットの使用方法は、手持ち式グラインダーで、弱いコンクリートの表面を軽く除去して、モース硬度キットを使って、軽い感じでスクラッチを付くかを確認する。スクラッチが付く色と番号で硬さを確認することができる。

その時に注意すべ部分は、同じ現場であってもコンクリートの表面強度が異なる可能性があることである。最初にコンクリート表面の色を確認して、色が異なる場所は、必ず表面強度測定を行う必要がある。

そして、作業が開始後も、コンクリートが柔らかくて工具の消耗が早い、あるいは硬くて削れない可能性があるので、常に意識して最初のパス(研磨回数)か二回目のパスの時に再度確認する必要がある。
それによって、工具の無駄遣いと作業時間の短縮につなげられる。

 

研磨工程ごとの掃除の重要性

コンクリートフロア研磨作業において、研磨作業と同じように重要なポイントは、各研磨工程後に行う掃除作業である。

前の研磨工程から出た粉じんの中には、多量のダイヤモンド砥粒が残っている。
コンクリートフロア研磨の工程は、順番で細かいダイヤモンド砥粒の工具を使って、荒かったコンクリート表面をよりたいらで緻密に研磨していく作業である。
しかし、前工程の粉じんの中にあるダイヤモンド砥粒を除去しないと、次の研磨工程でフロアに傷を付ける可能性が高くなり、仕上げ品質の低下につながる。

コンクリートフロア研磨は、既存の下地処理とは大きく異なるのは、研磨面が仕上げ面になることである。その仕上げ面の品質を上げるためには、研磨工程ごとの掃除が何より重要である。
しかし、研磨工程ごとの掃除作業は、作業時間が長くなる問題(効率低下)を含んでいるので、効率的な掃除計画を事前に立てる必要がある。
掃除作業の効率化には、集じん機だけに依存するのではなく、自動床掃除機(オートスクラバー)の活用案を計画に入れると良い。


ダイヤモンド研磨工程 (Grinding → Honing → Polishing)


#14メタル研磨工程

コンクリート表面が非常に硬い、より骨材を露出させる、シーリング処理されている場合、コートのために荒い表面が必要な時に行う研磨工程である。

#14メタル研磨工程は、上記の環境では行う必要がある工程であるが、#14メタル工程後に残るスクラッチを消すには、比較的に長い時間を必要とする問題がある。
しかし、#14メタル工程の結果を#30メタル工程だけで求めるには、#14メタル工程のスクラッチを消す時間より、長い時間と努力が必要になるので、#14メタル工程を行うが良い。

特に、骨材の露出が必要な場合は、骨材の深さに応じて研磨作業の時間と作業量が増えるので、骨材が深い所にある場合は、研磨作業の時間と作業量を考慮して、深くまで削らないのが良い。

研磨工程が終わると、工具から出たダイヤモンド砥粒が含まれている粉じんを集じん機と自動床掃除機を使ってきれいに除去して作業は完了する。


#30メタル研磨工程

最も一般的な、標準研磨工程の最初の工程であり、仕上げ品質の8割が決まる最も重要な研磨工程である。

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重要度から、研磨作業の中で最も長い時間をかけて行う工程でもある。
頑丈で欠陥がない仕上げ、骨材を露出させた仕上げのためには、4パスの研磨作業を行う必要がある。
近年、時間短縮のために研磨スピードを上げて、残ったスクラッチをセラミック工具などで消す工法もあるが、その分フロアの仕上げ品質と強度が落ちことを理解する必要がある。

そして、傷やクラックなどの補修作業、目地部のJoint filler作業は#30メタル研磨工程の2パス後に行うのが、一般的である。
その理由は、#30メタル研磨工程は隠れていたフロアの問題が見える段階であり、軽い問題は、研磨工程で簡単に除去できるからである。
そして、#70メタル以上の研磨工程は、光沢仕上げの準備段階として、以前の研磨工程でできた軽いスクラッチを消す程度の研磨工程なので、研磨むらが出やすい補修作業は#70メタル研磨工程以前に行う必要がある。

#30メタル研磨工程が終わると、工具から出たダイヤモンド砥粒が含まれている粉じんを集じん機と自動床掃除機を使ってきれいに除去して作業は完了する。


#70メタル研磨工程

一般的には、まるいボタンタイプのメタル工具で作業を行う。その理由は、フロアの表面をより滑らかに繊細に研磨するためである。
しかし、仕上げ品質より作業効率を重視する場合は、研削能力が高い四角いセグメントタイプをつかっても良い。

この段階では、4パスまで行わず、2パスの研磨作業でも良いが、そのためには充分な研磨面が得られているか2パスの作業後に判断する必要がある。

作業から出た粉じんを集じん機と自動床掃除機を使ってきれいに除去して作業は完了する。


#120メタル研磨工程

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まるいボタンタイプのメタル工具で作業を行う。

前段階と同じように4パスを行わず、2パスの研磨作業でも良いが、4パスを行った時の仕上げ品質には勝らないことは、理解する必要がある。

作業から出た粉じんを集じん機と自動床掃除機を使ってきれいに除去して作業は完了する。


#50~#100レジン研磨工程へのトランジション

1パス~2パス作業を行う。
本格的な光沢仕上げの準備段階は、レジン研磨工程から始まる。

粗削り(Grinding)と磨き(Polishing)の間にあるホーニング(Honing)工程である。磨きの準備段階であると考えると理解しやすい。一般的には、#400までをホーニング(Honing)とみなす。
レジンボンド工具をレンジ専用ベルクロパットに付けて使用する。

作業から出た粉じんを集じん機と自動床掃除機を使ってきれいに除去して作業は完了する。


#200レジン研磨工程

1パス~2パス作業を行う。
求める仕上げレベルによっては、#200レジン工程で仕上げを完了する場合もある。

その時は、#100レジン工程後にケミカル製品による表面緻密化(強化)作業を行う。
フロアの表面は、ある程度スムーズな状態になるが、光沢は出ない状態である。

作業から出た粉じんを集じん機と自動床掃除機を使ってきれいに除去して作業は完了する。


表面緻密化(強化)工程

表面緻密化(強化)剤の前に必ず、自動床掃除機などで掃除を行う必要がある。

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自動床掃除機がない場合は、粉じんを集じん機を使って除去して、モップ拭きを行う必要がある。
掃除作業後、フロアが完全に乾燥するまで待ってから表面緻密化(強化)を行う。
水掃除したフロアは、その日の気温と現場環境によって異なるが1時間あれば充分に乾燥する。

簡単な施工性と高い作業効率を持つ、ケイ酸リチウム系表面緻密化(強化)剤を使用すると以下のように簡単に作業を完了することができる。
ケイ酸リチウム系表面緻密化(強化)剤をスプレーして、マイクロファイバーモップで伸ばして行って、乾燥を待つだけで作業は完了する。
既存のケイ酸ナトリウム、カリウム系の製品のように、染み込ませるためのスクラブ作業と残留物の水掃除の作業がいらないのが大きな違いである。

ケイ酸リチウム系表面緻密化(強化)剤の施工において注意すべき点は、厚塗りしないことである。
ケイ酸リチウム系表面緻密化(強化)剤は、浸透性が高いので少ない量での作業が可能であり、表面に隙間なく薄く伸ばして行く程度の塗布で良い。
コンクリートの表面の状態が良くない場合、薄く二回塗りするのも良い。

作業完了後には、フロアが乾燥するまで1時間程度待つ。


#400レジン研磨工程

1パス~2パス作業を行う。
ツヤ消し状態の薄い反射光が表れる。物流倉庫などの工業施設向けの仕上げに適している。
今までの工程に比べて、出る粉じんのかなり少なるが、必ず掃除を行う必要がある。


#800レジン研磨工程

1パス~2パス作業を行う。
明確な反射光が表れる。商業施設、住居施設などの仕上げとして一般的に使われる。
次の工程のために掃除を行う。


#1500以上のレジン研磨工程

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1パス~2パス作業を行う。
より高い光沢、反射光を必要とする仕上げには、#1500、#3500の工程を踏む必要がある。
機械的な仕上げ(Mechanical polishing)は、本工程で完了する。

必要に応じて、ケミカル仕上げ(Chemical polishing)であるシーリング処理と保護剤処理を選択することもできる。
しかし、施工後の定期的なメンテナンス計画があれば、ケミカル仕上げを選択する必要はない。


ケミカル仕上げ工程(シーリングと保護剤処理)

ケミカル仕上げの工程であるシーリングと保護剤の処理は、定期的なメンテナスが難しく、油、水、飲食物、歩行者による汚染など、様々な原因によるコンクリートフロアの損傷を保護する選択肢の一つである。

ケミカル仕上げの工程は、機械的な仕上げの工程が完了した後の最終工程として選択される。
作業の際に注意すべき点は、塗り残しによるむらと厚塗りによるストライプ模様にならないように薄く分けて塗ることである。
そのためには、塗りはじめの前にマイクロファイバーモップを充分に濡らしてから、厚く一回で塗ることよりは、二回に分けて伸ばしながら塗るのが良い。

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最終的に保護剤を馴染めさせ、光沢を出すためには、バニシャー(2000 rpm)か高速回転する研磨機(最低1100rpm以上)にメインテナンスパットを使って仕上げる必要がある。
一部の製品はバニシャーによる最終仕上げが必要ではない場合もあるが、多くの製品は高速回転するバニシャーを使って充分な熱を加えて仕上げる必要がある。
なので、シーリングと保護剤の処理のためには、仕上げに必要な追加事項について充分に考慮する必要がある。


*次回では、コンクリートフロア研磨のテクニック、クラック補修、新しい湿式研磨の施工方法に紹介します。
 

ダイヤモンド砥粒のチカラ

コンクリートフロア研磨用ダイヤモンド工具の選びについて

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The Power of Diamond Grit

*本記事は、Concrete Decor & Professional Trade Publications Inc.,の許可を得て、株式会社TOGUYAが日本語に訳した記事です。

日本語訳の転載の際には、当サイトからの転載である事を示す必要があります。

 

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北米で最大の照明メーカーの製品開発センターが、ジョージア州アトランタの建物(4,330㎡)に移転した。

同社はそのフロアにポリッシュドコンクリートフロア(以下からコンクリートフロア研磨とする)を採用した。

採用の理由は、高いコストパフォーマンス、メンテナンスのしやすさである。

同社は、その施工の全てをジョージア州のRobles Concrete Services社に一任した。

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今回の施工では、スーパーアブレイシブ社のLAVINAフロア研磨機械が使われた。

使用機種は、814mmの電気タイプ、765mmのプロパンガスタイプ、335mmの壁際用が使われた。

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今回の施工には、解決しなければならないいくつかの問題があった。

その問題は、異なるコンクリートが混在し、深刻なクラックや壁の欠け、エポキシ塗料のコーティング、黒く頑固なエポキシ塗料の汚れ、既存のセラミックタイルがあった場所に残った接着剤の痕跡などなど…、それらの既存のフロア問題をどのように除去するのかが最初の問題であった。

このために施工にあたっては、効率良く、きれい且つ均等で平らなフロアに仕上げるためには、慎重なダイヤモンド工具の選びが必要であった。

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粗削り(Grinding)作業には、スーパーアブレイシブ社のメタルボンドダイヤモンド工具が使用された。

ミディアムコンクリート用(Gray)とハードコンクリート用(Red)の#30(番)で作業が開始された。

磨き(Polishing)作業には、スーパーアブレイシブ社のV-HARRプレミアムダイヤモンドパッドが#800(番)まで使用された。

Robles Concrete Services社のRodney Robles氏はこう語る。「今回の現場では、私たちの機械とダイヤモンド工具の良さとその使い方を表す良いケースであり、私たちの施工技術を知らせる良いチャンスであった」

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今回、スーパーアブレイシブ社は、Robles Concrete Services社に今回の施工に使われた、全ての機械とダイヤモンド工具を提供した。

スーパーアブレイシブ社のマネージャーであるKiro Yorgov氏は次のように語る。「今回のような厳しい現場環境には、施工者の知識と技術が試されます」

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「コンクリートフロア研磨は、適切なダイヤモンド工具を選び、交換しながら行う作業です。しかし、ダイヤモンド工具は、結局似たようなものである(それほど差はない)と思っているのであれば、それは大きな間違いです。コンクリートフロア研磨は、その現場こと(場面)に適した機械・ダイヤモンド工具・ケミカル製品を選び、工事のコストを最小限に抑えることはもちろん、限られた期間内で、最大の品質を引き出すのが最も重要です」

 

コンクリートフロア研磨に適切なダイヤモンド工具の選び

 

適切なダイヤモンド工具を選び、どの様に使うかという知識は、コンクリートフロア研磨業で成功したいなら必須的な知識である。

それぞれのダイヤモンド砥粒(番手)は、研磨面を均等にするために設計されているものである。

基本は、最初に使用する砥粒(番手)の約2倍に増して行くことである。それによって、前の段階で生じた研磨傷(スクラッチ)を除去することができる。

例えば、#30(番)から始まった場合は、次は#50(番)もしくは#70(番)を、そしてその次は#100(番)もしくは#120(番)、次は#200(番)もしくは#220(番)を、その次は#400(番)、#800(番)の手順になる。

上記のように、すべての砥粒(番手)を使用していく工程は、あまりにも手間がかかって、面倒だと感じるかもしれない。

しかし、熟練した施工者であれば、これらの工程を踏むことが、床の表面を均一して、摩耗に強い床にするためには、欠かせない重要な工程(手順)であることは、知っている。

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ダイヤモンド工具は、常に施工現場の環境に合わせて選ぶ必要がある。

 

 最初に、施工現場のコンクリートがどの状態なのかを正確に把握することが何より重要である。

それにより、ダイヤモンド工具のボンドの硬さと、砥粒(番手)の最適な組み合わせを決める必要がある。

ダイヤモンド工具の組み合わせ作業は、これからの作業効率、コストパフォーマンス(施工費用)はもちろん、仕上げ品質を高めるためにも重要である。

一般的には、以下のことを把握する必要がある。

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コンクリートの硬さは?

一般的には、2500 PSI(180 kgf/cm2)まではソフトコンクリート、2500~4000 PSI(~280 kgf/cm2)はミディアムコンクリート、4000~5500 PSI(~380 kgf/cm2)はハードコンクリート、5500 PSI(380 kgf/cm2)以上はエクストラハードコンクリートに区分される。

スーパーアブレイシブ社の場合は、イエロー/グレー/レッド/ゴールド/ホワイトシリーズを、コンクリートの硬さに合わせて、使えるようになっている。

ダイヤモンド工具を選ぶ前には、常にコンクリートの強度をテストする必要がある。

最も多く使用されていて簡単なものは、モース硬度キット(別名スクラッチテスト)である。

しかし、多くの施工者は様々な種類のコンクリート(硬さなど)に対して、工具がどのように機能するのかをきちんと理解していないのが現状である。

コンクリートの硬さに応じて適切なダイヤモンド工具を選ぶと、ボンド(ダイヤモンドを持つ金属性の粉末)が摩耗されて露出したダイヤモンドが機能(欠けながら砕いていくプロセス)するのが、何より重要である。

誤ったダイヤモンド工具(ボンド)を選ぶと、施工者は次の二つの問題に直面する。

 

1. ダイヤモンド工具の切れ味は非常に良いが、ライフ(寿命)が短くなる。

これは、柔らかいコンクリートに柔らかいボンドが当たり、ボンドの磨耗がダイヤモンドを全て使い切るまで維持できず、ダイヤモンドが脱落する時に生じる。

 

2. ダイヤモンド工具が、コンクリートを削らず、フロアの表面を滑るだけの場合。

ツールグレージング(Tool glazing)とも呼ばれる現象である。

この現象は、一般的に硬いボンドの工具を硬いコンクリートに使用した場合に現れる。

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硬いコンクリートを研磨する場合には、より柔らかいボンドのダイヤモンド工具を使用して、ダイヤモンドがより簡単(早く)に露出されるようにする必要がある。

柔らかいコンクリートの場合は、もっと強いボンドの工具を使用して、ダイヤモンドが簡単に露出していくことを防ぐのはもちろん、早い段階でボンドが摩耗して、ダイヤモンドが脱落してしまうことを防ぐのが、重要なポイントである。

 

コンクリートは、どのような状態なのか?

現在のコンクリートの状態によって、準備作業である最初の研磨工程と、コーティングを除去する作業が必要なのかを決定する必要がある。

コンクリートの状態が最適であれば、#120(番)のメタルボンドで始めることができるが、フロアが平らではなく傷があれば、#30(番)のような粗い番手から始める必要がある。

 

骨材の露出は?

単にクリーム層だけの研磨ではなく骨材を露出させたい場合は、より深く削る作業を行う必要がある。

 

光沢のレベルは?

光沢がない仕上げが必要な場合は、#400(番)で工程を完了する必要がある。

鏡のような光沢を仕上げたい場合は、#1800(番)または#3500(番)までの細かい番手の工程まで行う必要がある。

最大値の光沢を求める場合は、最終的に#8500(番)のV-HARRバフパッドでの仕上げを行うと良い。

 

湿式施工か、乾式施工か?

施工内容、現場環境によって異なる選択が必要である。

多くの施工者は、清掃のしやすさから乾式施工を好む。しかし場合によっては、湿式施工が最適な場合もある。

ただし、乾式施工には必ず集じん機が必要であることはお忘れなく。

 

スーパーアブレイシブ社のトレーニングコースは?

 スーパーアブレイシブ社のコンクリートフロア研磨トレーニングコースは、様々な地域で実施している。

スーパーアブレイシブ社のコンクリートフロア研磨トレーニングコースは、2日間の日程で、コンクリートフロアに関する研磨の工程とケミカル製品の使用、ダイヤモンド工具の選択、バニシングなどの仕上げなど含むコースで構成している。

 

コンクリーフロア研磨の最新メンテナンスシステムについて

 コンクリートフロア研磨は、他のフロア材と比較して、メンテナンスが容易であるが、メンテナンスフリーではない。

適切なメンテナンス計画が定められていない場合、フロアの劣化によって、施工時の強度と光沢がなくなっていく。

さらに、メンテナンスプログラムや計画は、歩行の頻度や種類など、施設の状況に合わせて計画する必要がある。

スーパーアブレイシブ社は、PROSOCO社とNSS社と共に、きれいで、安全なフロアの維持と管理を支援する「ONE FLOOR」メンテナスプログラムを開発して、業界に紹介している。

「ONE FLOOR」メンテナスプログラムは、光沢の低調、歩行による汚れなどの小さな問題が、大きな問題につながる前に、事前に解決できる方法を提案する。

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コンクリートフロアの研磨作業において注意すべき点

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前回、吸入性結晶質シリカ粉じん(以下からシリカ粉じんとする)の危険から、現場作業員を守るために改正された新たなOSHAの規則についてご紹介しました。

今回はOSHAの規則の中に明確に示してある、コンクリートフロアの研磨作業中に発生するシリカ粉じんから現場作業員を守るために注意すべき点についてご紹介したいと思います。

新たなOSHA規則では「コンクリートフロアの研磨作業」において注意すべき点を
Walk-Behind Milling Machines and Floor Grinders Fact Sheet (手押しタイプの研削機械と床研磨機械の概況)で明確に示しています。

手押しタイプの研削機械と床研磨機械の概況は、コンクリートフロアの研磨作業と下地処理作業中に発生するシリカ粉じんをどのように制御するかについてまとめたものです。

最初に、シリカ粉じんを吸入すると肺に損傷(正常な肺には戻らない)を与えると説明をして、上記の機械を使用する現場では、シリカ粉じんを制御して空気中のシリカ粉じんの量を減らさないといけないと説明しています。

そのために必要な制御方法として、①湿式作業方法と②集じん機を利用する集じんシステムの構築(機械的な制御方法)をあげています。

以下では、その内容をご紹介したいと思います。


湿式作業(Wet Methods)

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湿式作業方法は、最も効果的にシリカ粉じんの量を減らす方法として紹介されています。
その理由は、湿式作業は空気中のシリカ粉じんの発生を最初から制御できる作業方法であるからです。

湿式作業に使われる機械には、継続的に研削面と研磨面に水が供給される給水システムが必要になります。
給水システムとは、一般的な床研磨機械に装着されているウォータータンクを使う給水システムとのことです。

給水システムの管理規定項目としてあげられているのは、以下の項目です。

・    水が供給されるホースに損傷がないかを確認して点検する。
・    粉じんが出ないように、ノズルを調整して研削と研磨面に水が十分に供給されるようにする。

そして、給水システム以外に現場で発生した泥の管理項目として、泥が乾燥してシリカ粉じんになる前にシャベルかHEPAフィルターが装着された集じん機で掃除を行うように規定をしています。


集じん機を利用した集じんシステム(VDCS:Vacuum Dust Control System)

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次に、集じん機(システム)を利用してシリカ粉じんの量を減らす制御方法として、必ず以下の項目を満たす集じん機(システム)を使うように規定しています。

・    工具メーカーが推奨する、フードとカバーを使うこと。
・    工具メーカーが推奨する集じん機で、シリカ粉じんを制御するために十分な吸引力があること。
・    99パーセント以上の集じん効率を持つHEPAフィルターが装着されていること。
・    集じん機にフィルターの清掃機能(手動、自動)が装着されて、規則的に使うこと。
・    集じんホースの直径が1.5~2インチ(55mm)以上あるもの。
・    粉じん回収袋の取り替え作業中に粉じんに露出されない回収袋を使うこと。(LONGOPACタイプの回収袋を使用して、バケツでの回収は禁止)

*集じんシステムを工具メーカーが推奨するものにした理由は、メーカーが示した工具の研削と研磨能力に下回るものを使用するのを防ぐためであります。
なので、工具メーカーが推奨するものでなくても、工具の研削と研磨能力を上回るものであれば問題ないと考えられます。

そして、下記の集じん機(システム)管理項目を確認する必要があると示しています。

・    ホースをきれいに管理して、詰まり、ねじれ、タイトにならないように注意する
・    自動フィルター掃除機能がない場合は、フィルターに粉じんがたまるのを防ぐために定期的に電源を切って掃除を行う。
・    回収袋は十分な頻度で交換作業を行う。
・    回収袋やフィルター交換の時に発生する粉じんにさらされないように注意する。
・    定期的な集じん機(システム)のメンテナンス計画を立てて、実行する。


それに加えて、圧縮空気の使用については、粉じんが原因で生じるくもりの発生を防ぐ換気システムがない場合は、エアコンプレッサーなどを使用してはいけないと示しています。
その理由は、エアコンプレッサーなどを使うとシリカ粉じんを空気中に拡散されて、ばく露への危険性が高くなるからであります。

なので、エアコンプレッサーは使わないで、必ずHEPAフィルターが装着されている集じん機か水を使って掃除を行うべきであると示しています。


呼吸器の保護(マスクなど)

OSHAでは上記の湿式作業方法と集じん機を利用する集じんシステムが構築されている現場では、マスクをつける必要はないと示しています。
この項目から、規定内のシステムが構築されれば、マスクをつける必要はない環境としてみなしていることが分かります。


室内あるいは密閉された空間の場合

室内あるいは密閉された空間で、上記の機械とHEPAフィルター装着の集じん機を使用する場合は、すべての工程ごとに粉じんを除去する作業を行う必要がある。
そして、室内あるいは密閉された空間は、シリカ粉じんへのばく露を減らす方法が難しいので、次のような追加の換気設備が必要であると説明しています。

・排気トランク
・携帯用排気ファン
・エアダクト
・その他の機械式換気システム


以上が「コンクリートフロアの研磨作業」のOSHAの規定であり、まとめると以下のようになります。

第一、    湿式作業を行うと最も安全である。
第二、    規定を満たした機能を持つ、集じん機(システム)を構築するべきである。
第三、    湿式作業か集じん機(システム)が構築されてある現場では、マスクを使う必要はない。
第四、    密閉された空間では、換気システムを構築する必要がある。


乾式作業が一般化されている国内の現場では、今回の規定で何より参考すべき部分は集じん機の仕様を限定していることであると考えられます。
アメリカでは、集じん機の仕様(規定に満たした機能)を限定することで、シリカ粉じんの制御する現場環境を維持、管理するようにしています。

その仕様のポイントは、①研磨能力に対する十分な吸引力があるか、②HEPAフィルターは装着されているか、③フィルターの清掃機能(手動、自動)は機能しているか、④回収袋(LONGOPACタイプ)を使用して、回収の際に粉じんにさらされないようにしているのか、の4点です。

この仕様のポイントを、現在使われている集じん機と比較してみれば、シリカ粉じんから安全な現場環境を守れているかを確認する一つの目印になると思います。

そして、最初からシリカ粉じんの発生を制御できる湿式作業への検討もする必要があるのではないかと考えられます。
近年、海外では新たな湿式作業の工法が次々と開発されているのが現状です。その新しい湿式工法は、水の発生を最低限に抑え、残りの泥の処分をしやすくする方法です。
近いうちに、その新たな湿式工法についてご紹介したいと思います。

では、最終回である次回では、国内コンクリート表面強化作業に発生するシリカ粉じんの残留物の危険性と、その処理方法の問題点について、ご紹介したいと思います。

吸入性結晶質シリカ粉塵の危険性

はじめまして、株式会社TOGUYAの鄭(チョン)と申します。

これからTOGUYAは定期的に、世界のコンクリート業界の情報と動向を、皆様に紹介していきたいと考えております。

そして、その情報と動向を国内現場の現状にリンクさせる為に、私たちの見解と皆様の声を集めて、一緒に考える場を作りたいと思っております。

それによって、コンクリートに対する理解を共に深め、現場環境の改善(現場作業員の健康及び安全)と、作業効率の向上につながることを目指します。 

最初のテーマは、既に昨年度からアメリカの建設業界で実施されている、吸入性結晶質シリカ(ケイ酸)へのばく露に対する規則についてです。

これから3回に分けて、①その規則内容、②現場との関連性、③現在の国内施工現場における危険性について、一緒に考えていきたいと思います。

 

連載の内容は以下の通りです。

第1回目 ・・・ 規則の内容について
第2回目 ・・・ コンクリートフロアの研磨作業において注意すべき点について
第3回目 ・・・ 国内コンクリート表面強化作業の危険性について

 

最初の第1回目「規制の内容について」では、昨年度よりアメリカで実施されている吸入性結晶質シリカ(ケイ酸)へのばく露に対する規則についてご紹介します。

①    吸入性結晶質シリカとは何か? 
②    結晶質シリカを吸入するとどうなるのか? 
③    OSHAの吸入性結晶質シリカへのばく露に対する規則とは? 


吸入性結晶質シリカとは何か?

 

最初にシリカは、英語では Silicaと表記する、二酸化ケイ素(SiO2)の総称です。

結晶質シリカ(Crystalline silica)とは、自然にある一般的な鉱物です。

砂、石、コンクリート、モルタルなどの材料には、結晶性シリカが含まれています。そして、ガラス、陶器、レンガ、人造石などの製品を作るためにも使われています。

吸入性結晶質シリカはとても小さい粒子で、大きいサイズのもであっても一般的な砂の1/100ほどです。

コンクリート、レンガ、モルタルなどの切断、研磨、穴あげ、ショットブラスト作業から発生する粉塵に多く含まれます。


OSHAウェブサイトのSafety and Health Topics のSilicaから引用


結晶質シリカを吸入するとどうなるのか?

 

結晶質シリカを粉塵などで吸入すると、肺がん・珪肺症・慢性肺疾患になる可能性が高くなります。

代表的な疾患の一つである珪肺症について簡単に説明すると、英語ではSilicosisと呼ばれる疾患で、日本では鉱山病の一つである「よろけ」とも呼ばれました。

珪肺症の症状は、呼吸困難、重度の咳、頻呼吸、胸痛、発熱、爪のひび割れなどがあり、完治のための治療法はなく、症状の緩和と合併症の予防しかできない疾患です。
そして、症状が悪化すると死亡にまで至る疾患の一つです。


より詳し情報はWikipediaの珪肺ページをご参照下さい。


OSHAの吸入性結晶質シリカへのばく露に対する規則とは?

What's Covered Under OSHA'S New Silica Dust Rules

*和訳字幕は更新予定です。しばらくお待ちください。

2017年9月23日からアメリカの労働安全衛生局(OSHA)が実施した、吸入性結晶質シリカへのばく露に対する規則は、結晶質シリカを粉塵などで吸入することを防ぐために新たに設けられた規則です。

前述した通り、結晶質シリカを粉塵などで吸入すると、肺がん・珪肺症・慢性肺疾患になる可能性が高くなり、アメリカでは今回の規則によって、毎年600人を超える命を救い、900人を超える新規の珪肺症患者を防げると予測しています。

その規則の内容のポイントは、8時間以上の勤務時間において、吸入性の結晶質シリカの許容ばく露限界値を、空気中で50μg/m3以下に保つことです。

「吸入性の結晶質二酸化ケイ素の許容ばく露限界値を、8時間より長い勤務時間で、空気中で50μg/m3訳者注:0.05㎎/m3に相当する。
なお、ACGIHの2015年版のTLVs and BEIsでは、結晶質のSilica(α型の結晶として)のTWAは、0.025㎎/m3であり、濃度100%の結晶性シリカについての日本の作業環境評価基準の評価値(管理濃度)は、0.025㎎/m3である。」 

*中央労働災害防止協会のウェブサイトより引用

 

規則の詳しい概要は、中央労働災害防止協会のウェブサイトの日本語仮訳をご参照下さい。

OSHA's Final Rule to Protect Workers from Exposure to Respirable Crystalline Silica

OSHAの詳しい情報は中央労働災害防止協会のウェブサイトでご参照下さい。

今回の規制の目的は、現場環境における、吸入性の結晶質シリカ(粉塵)の管理体制基準を明確にすることです。

管理体制基準は次の通りです。
 
①    集塵装置の仕様表示と使用を義務づける。(HEPAフィルター装着、集塵能力を明確にする)
②    文章として結晶質シリカへの露出制御計画を立てる。 
③    現場作業員の健康管理を徹底させる。(医療記録の管理、定期医療検査の基準を明確にする) 
④    結晶質シリカの危険性に対する教育などを雇用者側に義務付ける。

*HEPAフィルターとは、0.3μmの粉塵を99.97%以上を捕集するフィルターです。

*原文は下記のOSHAの建設業に対する規則の標準からご参照下さい。


OSHAの建設業に対する規則の標準

この様に、OSHAの規則は、結晶質シリカの粉塵を吸入する危険性を現場向けに再度認識させて、現場での吸入性の結晶質シリカの露出に対する管理体制の強化と、現場作業員に対する医療部分の強化を図る目的で実施されました。

次回では、コンクリートフロアの研磨作業の際に結晶質シリカの粉塵を吸入する危険性と作業において注意すべき点について考えていきたいと思います。

ご意見や問い合わせなどは、office@toguya.comまでお願いします。

 

Photo source: Walls & Ceilings, Farrell Equipment & Supply Co., Inc.

TROWEL SHINE SYSTEM

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Trowel Shineシステムは、コンクリートフロアを研磨する新しいシステムです。

従来、施工時間と予算の問題で、コンクリートフロアの選択が難しかった大型現場向けに開発された新しいシステムです。

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ArchDaily

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ArchDailyは、より良い建物の設計に役に立つ目的で、2008年設立された会社です。

現在、毎月1000万人以上の人々にインスピレーションと知識とツールを提供して、より良い世界を造るために邁進している会社です。

ArchDailyには、コンクリートフロアが採用された世界各地の情報が多く紹介されてるので、ぜひご覧になってください。

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