TOGUYA

ダイヤモンド砥粒のチカラ

コンクリートフロア研磨用ダイヤモンド工具の選びについて

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The Power of Diamond Grit

*本記事は、Concrete Decor & Professional Trade Publications Inc.,の許可を得て、株式会社TOGUYAが日本語に訳した記事です。

日本語訳の転載の際には、当サイトからの転載である事を示す必要があります。

 

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北米で最大の照明メーカーの製品開発センターが、ジョージア州アトランタの建物(4,330㎡)に移転した。

同社はそのフロアにポリッシュドコンクリートフロア(以下からコンクリートフロア研磨とする)を採用した。

採用の理由は、高いコストパフォーマンス、メンテナンスのしやすさである。

同社は、その施工の全てをジョージア州のRobles Concrete Services社に一任した。

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今回の施工では、スーパーアブレイシブ社のLAVINAフロア研磨機械が使われた。

使用機種は、814mmの電気タイプ、765mmのプロパンガスタイプ、335mmの壁際用が使われた。

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今回の施工には、解決しなければならないいくつかの問題があった。

その問題は、異なるコンクリートが混在し、深刻なクラックや壁の欠け、エポキシ塗料のコーティング、黒く頑固なエポキシ塗料の汚れ、既存のセラミックタイルがあった場所に残った接着剤の痕跡などなど…、それらの既存のフロア問題をどのように除去するのかが最初の問題であった。

このために施工にあたっては、効率良く、きれい且つ均等で平らなフロアに仕上げるためには、慎重なダイヤモンド工具の選びが必要であった。

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粗削り(Grinding)作業には、スーパーアブレイシブ社のメタルボンドダイヤモンド工具が使用された。

ミディアムコンクリート用(Gray)とハードコンクリート用(Red)の#30(番)で作業が開始された。

磨き(Polishing)作業には、スーパーアブレイシブ社のV-HARRプレミアムダイヤモンドパッドが#800(番)まで使用された。

Robles Concrete Services社のRodney Robles氏はこう語る。「今回の現場では、私たちの機械とダイヤモンド工具の良さとその使い方を表す良いケースであり、私たちの施工技術を知らせる良いチャンスであった」

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今回、スーパーアブレイシブ社は、Robles Concrete Services社に今回の施工に使われた、全ての機械とダイヤモンド工具を提供した。

スーパーアブレイシブ社のマネージャーであるKiro Yorgov氏は次のように語る。「今回のような厳しい現場環境には、施工者の知識と技術が試されます」

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「コンクリートフロア研磨は、適切なダイヤモンド工具を選び、交換しながら行う作業です。しかし、ダイヤモンド工具は、結局似たようなものである(それほど差はない)と思っているのであれば、それは大きな間違いです。コンクリートフロア研磨は、その現場こと(場面)に適した機械・ダイヤモンド工具・ケミカル製品を選び、工事のコストを最小限に抑えることはもちろん、限られた期間内で、最大の品質を引き出すのが最も重要です」

 

コンクリートフロア研磨に適切なダイヤモンド工具の選び

 

適切なダイヤモンド工具を選び、どの様に使うかという知識は、コンクリートフロア研磨業で成功したいなら必須的な知識である。

それぞれのダイヤモンド砥粒(番手)は、研磨面を均等にするために設計されているものである。

基本は、最初に使用する砥粒(番手)の約2倍に増して行くことである。それによって、前の段階で生じた研磨傷(スクラッチ)を除去することができる。

例えば、#30(番)から始まった場合は、次は#50(番)もしくは#70(番)を、そしてその次は#100(番)もしくは#120(番)、次は#200(番)もしくは#220(番)を、その次は#400(番)、#800(番)の手順になる。

上記のように、すべての砥粒(番手)を使用していく工程は、あまりにも手間がかかって、面倒だと感じるかもしれない。

しかし、熟練した施工者であれば、これらの工程を踏むことが、床の表面を均一して、摩耗に強い床にするためには、欠かせない重要な工程(手順)であることは、知っている。

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ダイヤモンド工具は、常に施工現場の環境に合わせて選ぶ必要がある。

 

 最初に、施工現場のコンクリートがどの状態なのかを正確に把握することが何より重要である。

それにより、ダイヤモンド工具のボンドの硬さと、砥粒(番手)の最適な組み合わせを決める必要がある。

ダイヤモンド工具の組み合わせ作業は、これからの作業効率、コストパフォーマンス(施工費用)はもちろん、仕上げ品質を高めるためにも重要である。

一般的には、以下のことを把握する必要がある。

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コンクリートの硬さは?

一般的には、2500 PSI(180 kgf/cm2)まではソフトコンクリート、2500~4000 PSI(~280 kgf/cm2)はミディアムコンクリート、4000~5500 PSI(~380 kgf/cm2)はハードコンクリート、5500 PSI(380 kgf/cm2)以上はエクストラハードコンクリートに区分される。

スーパーアブレイシブ社の場合は、イエロー/グレー/レッド/ゴールド/ホワイトシリーズを、コンクリートの硬さに合わせて、使えるようになっている。

ダイヤモンド工具を選ぶ前には、常にコンクリートの強度をテストする必要がある。

最も多く使用されていて簡単なものは、モース硬度キット(別名スクラッチテスト)である。

しかし、多くの施工者は様々な種類のコンクリート(硬さなど)に対して、工具がどのように機能するのかをきちんと理解していないのが現状である。

コンクリートの硬さに応じて適切なダイヤモンド工具を選ぶと、ボンド(ダイヤモンドを持つ金属性の粉末)が摩耗されて露出したダイヤモンドが機能(欠けながら砕いていくプロセス)するのが、何より重要である。

誤ったダイヤモンド工具(ボンド)を選ぶと、施工者は次の二つの問題に直面する。

 

1. ダイヤモンド工具の切れ味は非常に良いが、ライフ(寿命)が短くなる。

これは、柔らかいコンクリートに柔らかいボンドが当たり、ボンドの磨耗がダイヤモンドを全て使い切るまで維持できず、ダイヤモンドが脱落する時に生じる。

 

2. ダイヤモンド工具が、コンクリートを削らず、フロアの表面を滑るだけの場合。

ツールグレージング(Tool glazing)とも呼ばれる現象である。

この現象は、一般的に硬いボンドの工具を硬いコンクリートに使用した場合に現れる。

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硬いコンクリートを研磨する場合には、より柔らかいボンドのダイヤモンド工具を使用して、ダイヤモンドがより簡単(早く)に露出されるようにする必要がある。

柔らかいコンクリートの場合は、もっと強いボンドの工具を使用して、ダイヤモンドが簡単に露出していくことを防ぐのはもちろん、早い段階でボンドが摩耗して、ダイヤモンドが脱落してしまうことを防ぐのが、重要なポイントである。

 

コンクリートは、どのような状態なのか?

現在のコンクリートの状態によって、準備作業である最初の研磨工程と、コーティングを除去する作業が必要なのかを決定する必要がある。

コンクリートの状態が最適であれば、#120(番)のメタルボンドで始めることができるが、フロアが平らではなく傷があれば、#30(番)のような粗い番手から始める必要がある。

 

骨材の露出は?

単にクリーム層だけの研磨ではなく骨材を露出させたい場合は、より深く削る作業を行う必要がある。

 

光沢のレベルは?

光沢がない仕上げが必要な場合は、#400(番)で工程を完了する必要がある。

鏡のような光沢を仕上げたい場合は、#1800(番)または#3500(番)までの細かい番手の工程まで行う必要がある。

最大値の光沢を求める場合は、最終的に#8500(番)のV-HARRバフパッドでの仕上げを行うと良い。

 

湿式施工か、乾式施工か?

施工内容、現場環境によって異なる選択が必要である。

多くの施工者は、清掃のしやすさから乾式施工を好む。しかし場合によっては、湿式施工が最適な場合もある。

ただし、乾式施工には必ず集じん機が必要であることはお忘れなく。

 

スーパーアブレイシブ社のトレーニングコースは?

 スーパーアブレイシブ社のコンクリートフロア研磨トレーニングコースは、様々な地域で実施している。

スーパーアブレイシブ社のコンクリートフロア研磨トレーニングコースは、2日間の日程で、コンクリートフロアに関する研磨の工程とケミカル製品の使用、ダイヤモンド工具の選択、バニシングなどの仕上げなど含むコースで構成している。

 

コンクリーフロア研磨の最新メンテナンスシステムについて

 コンクリートフロア研磨は、他のフロア材と比較して、メンテナンスが容易であるが、メンテナンスフリーではない。

適切なメンテナンス計画が定められていない場合、フロアの劣化によって、施工時の強度と光沢がなくなっていく。

さらに、メンテナンスプログラムや計画は、歩行の頻度や種類など、施設の状況に合わせて計画する必要がある。

スーパーアブレイシブ社は、PROSOCO社とNSS社と共に、きれいで、安全なフロアの維持と管理を支援する「ONE FLOOR」メンテナスプログラムを開発して、業界に紹介している。

「ONE FLOOR」メンテナスプログラムは、光沢の低調、歩行による汚れなどの小さな問題が、大きな問題につながる前に、事前に解決できる方法を提案する。

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