研磨工程

効率よく幅広い現場に使える30インチ研磨機

テキサス州ラボックのFCF社(Flagship Commercial Flooring)には、Superabrasive製の30インチLavina研磨機5台を運営しています。(FCF社の写真提供)

テキサス州ラボックのFCF社(Flagship Commercial Flooring)には、Superabrasive製の30インチLavina研磨機5台を運営しています。(FCF社の写真提供)

 *本記事は、Concrete Decor & Professional Trade Publications Inc.,の許可を得て、株式会社TOGUYAが日本語に訳した記事です。

日本語訳の転載の際には、当サイトからの転載である事を示す必要があります。

効率よく幅広い現場に使える30インチ研磨機

原文(30-inch Lavina Grinders Offer Flexibility on the Job)

 今回ご紹介する記事は、最近需要が増えている30インチ研磨機の話です。2009年に一人で下地処理とコンクリート磨き仕上げの施工会社を立ち上げ、現在7人チームメンバーと一緒に成長している。Flagship Commercial Flooring社の社長のインタビュー記事です。

 国内でも2,3年前には20インチ以上の研磨機は、運用が難しいとの意見が多くありました。しかし、最近では人手不足や現場の大型化などで作業効率が良く、持ち運びやすい研磨機が求められています。その結果、国内でも30インチの研磨機の需要が徐々に増えています。

今回の記事は、こういった現場環境の変化に対応できる研磨機の運用に参考になると幸いです。

もっとも必要な研磨機は30インチです!

 「30インチの研磨機は、高い生産的と幅広い運用ができる研磨機です」と、テキサス州ラボックのFCF社の社長であるギャレット・ラシター(Garrett Lassiter)さんは語りました。「どんな現場に持って行っても、効率よく仕事ができます」

 ラシターさんは2009年に、下地処理とコンクリート磨き仕上げ施工事業をはじめました。当時、彼は住宅と小規模の商業施設をメインターゲットにして、一人で会社を立ち上げました。

 彼は、事業を始めてすぐに高い品質の研磨機を購入しないといけないことに気づきました。いくつかの研磨機を調べて、そのデモンストレーションを見た後に、20インチのLavina研磨機を購入しました。20インチ研磨機の購入して、すぐにガレージ床施工の営業を始めました。その後、事業は軌道に乗り、依頼も増えて30インチのLavinaプロパン式研磨機を追加で購入しました。

幅広い現場対応には30インチ研磨機が必要です!

  現在、ラシターさんのチームには7人の従業員がいます。主な仕事は、スーパーマーケットのコンクリート床と食品加工エリアの樹脂コーティングの施工です。「私たちは住宅用エポキシコーティング施工から下地を処理作業まで、Lavinaの研磨機を全ての仕事に使用しています」と語りました。

  現在、彼のチームはさらに成長していて、5台の30インチLavina研磨機(3台のプロパン式と2台の電気式)を運用しています。

ギャレット・ラシターさんは、スーパーマーケットの仕事が多く、2台の30インチLavina電気式研磨機を購入しました。高い汎用性でその他の現場にも使われています。

ギャレット・ラシターさんは、スーパーマーケットの仕事が多く、2台の30インチLavina電気式研磨機を購入しました。高い汎用性でその他の現場にも使われています。

 彼は、30インチのLavina研磨機には多くのメリットがあると語りました。「一人でトラックから研磨機を運び出すことも簡単です。そして、出入り口を通り抜けることも簡単にできて、クレーンとリフトを使えば、研磨機を2階や地下まで簡単持ち運べるメリットがあります。

Lavina研磨機の最大のメリットは、1台の研磨機で幅広い現場に対応できることです。簡単な重りの調整で研磨圧を各段階に調整できるので、厳しい下地処理作業から、高い仕上げレベルが求められるコンクリート磨き仕上げ作業まで、あらゆる現場と作業に対応できます」とラシターさんは語りました。

 最後に、ラシターさんはLavina研磨機について、簡単なトレーニング教育を受ければ、下地処理、コーティング除去、コンクリート磨き仕上げなど、幅広い仕事に対応できるユーザーフレンドリーな研磨機であり、非常に助かっているとのことを語りました。

コンクリート磨き仕上げのモックアップ、最も重要である!

コンクリート磨き仕上げの前にモックアップを実行すると、どのダイヤモンド工具が最も少ないステップで研磨目標を達成するかを決定するのに役立ちます。(写真提供: DJ. WHITE - LinkedIn)

コンクリート磨き仕上げの前にモックアップを実行すると、どのダイヤモンド工具が最も少ないステップで研磨目標を達成するかを決定するのに役立ちます。(写真提供: DJ. WHITE - LinkedIn)

 *本記事は、Concrete Decor & Professional Trade Publications Inc.,の許可を得て、株式会社TOGUYAが日本語に訳した記事です。

日本語訳の転載の際には、当サイトからの転載である事を示す必要があります。

コンクリート磨き仕上げのモックアップ、最も重要である!

原文(Polished Concrete Mockups: Make Them Count)

 コンクリート磨き仕上げを始める前に、モックアップ を行うことには多くの利点があります。

以下5つの利点を紹介します。

 

1.現場環境の確認ができます。

 電力、駐車場、荷積みと荷降ろし、水、廃水処理、ごみ置き場、エレベーター、照明などの現場環境を事前に確認できます。

 

2.コンクリート硬さの確認ができます。

 モース硬度試験を事前に実施することで、必要な工具の番手を知ることができます。

 普段モースキットでスクラッチテストをすると(9)、(8)、(7)のレベルが出る場合が多いです。そのテスト結果に従って、工具の番手順を決められます。

 

3.骨材の確認ができます。

 たとえば、砂骨材までの露出が仕様に含まれている場合、#70のダブルセグメント、#70のシングルセグメント、および#30のダブルセグメントを同じボンドで試すことができます。

 完了したら、表面をきれいにして検査を行います。どの番手のダイヤモンド工具が最適なのか、どれが不十分であるのかを確認します。

 よくわからない場合は、同じ番手で違う何種類かのボンドを試してみてください。これによって、ダイヤモンド工具の寿命と切れ味の確認ができます。柔らかすぎると工具の減りが早いです。硬すぎると作業時間が長くなり、時間の無駄になります。

 

4.ダイヤモンド工具の使用順と工程を決めることができます。

 たとえば、ある程度の光沢が要求される場合は、どのダイヤモンド工具を使い、どの工程でその目標に達成するかを事前に決められます。

 いくつかの異なるスタイルを試してください。2工程目のメタル(#70)の代わりにハイブリッド工具を使用するか、二つの番手のハイブリッド工具を続いて試すか(#50、次に#100)。

次に、表面強化作業の後に、レジン#200を使用して、バーニシャーに#400の仕上げパットで仕上げるかなど、いくつかの工程を試して下さい。

 普段、 本施工の前に2人のスタッフが先にモックアップを実施します。その後スタッフ全員が本施工に入ります。しかし、初日からスタッフ全員がモックアップを実施して、本施工に入る場合もあります。明らかに前者の方が生産効率が高いです。

 

5.発注先から事前承認を得ることでクレームを防ぐことができます。

 所有者、建設管理者、建築設計士、ゼネコンなど、いずれ方からでも、書面で事前承認を得ることができます。

 数多くのモックアップ写真を撮り、光沢測定器で床の光沢数値を測定します。モックアップと同じ基準で作業を行った場合でも、施工が終わった後にクレームが出た場合もあります。その備えとして、モックアップデータを必ず保管してください。

コンクリート磨き仕上げの未来のための準備

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 *本記事は、Concrete Decor & Professional Trade Publications Inc.,の許可を得て、株式会社TOGUYAが日本語に訳した記事です。

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日本語訳の転載の際には、当サイトからの転載である事を示す必要があります。

 

  今回紹介する記事は、コンクリート磨き仕上げの未来のための準備という記事です。

コンクリート磨き仕上げ(Polished concrete)産業が、ある程度定着した10年前のアメリカのマーケットを成長させるための悩みが垣間見える記事です。

個人的には、現在の国内のマーケットは、10年前のアメリカのマーケットと類似すると思います。

国内のマーケット全体を成長させて、お客様(エンドユーザー)により良い製品とサービスを提供(理解させる)ためには、我々は何をすべきなのかに、一つの手がかりになるのではないかと思います。

 

 

コンクリート磨き仕上げの未来のための準備

(原文: Prepping For The Future of Polished Concrete)

John R. Abrahamson

 

未来を予想する一つの方法は、歴史から学ぶことです。

しかし、コンクリート磨き仕上げ(Polished concrete)産業は、非常に若い産業であり、歴史から未来を予想することはできません。

その代わりに、従来(既存)の床材産業の歴史から未来を予想する(学ぶ)ことはできます。

 

しかし、従来の床材産業の知識がコンクリート磨き仕上げ産業には、生かされてないのが現状です。

現在、コンクリート磨き仕上げは床材として販売されているが、その販売および施工業者は、下地処理業と土間施工という、コンクリートを基盤とする固有の背景を持っている人々が多いです。

従来の床材産業は、コンクリート産業とは全く異なる産業(業種)です。

多くのコンクリート磨き仕上げ業者は、コンクリート産業から派生された知識と経験に基づいています。

 

彼・彼女らのコンクリート産業からの知識と経験は、すでに従来の床材産業では失敗例として証明された戦略である、他社との差別化を図ろうとする戦略を取っています。

しかし、従来の床材産業であるカーペット・タイル・木材床の産業では、市場が確立するまでには、差別化ではなく、標準化に力をいれていたのが歴史の事実です。

 

コンクリート磨き仕上げ業者の共通した悩みは、私(我が社)が成長するためには、何をすべきなのかであります。

その答えは、エンドユーザーと従来の床材産業を理解することから見えてくると思います。

それに加えて、その悩みの対象を私ではなく、われわれ(コンクリート磨き仕上げ産業)が成長するためには、どうすべきなのかに変える必要があります。

 

エンドユーザーが床に求めるものは、見栄えが良く、機能性が維持しやすい(メンテナンス管理がしやすい)、そして予算に見合う床です。

エンドユーザーは、いつもより良い価値を求めています。

エンドユーザーが、より良い価値を得ていると自ら認識するためには、購入した床の価値を正確に理解する知識が必要です。

 

しかし、新しい産業(コンクリート磨き仕上げ作業を含む)では、自分たちのシェアを上げる、あるいは独占的な地位を得るために、差別化を急ぐ数多くの業者が現れます。

差別化を急ぐ数多くの業者によって、エンドユーザーに混乱を招き、コンクリート磨き仕上げ産業の未来を脅かしています。

従来の床材産業では、昔からエンドユーザーが購入した床(床材)を正しく理解させるための標準化にみんなが力を合わせていたのです。

その標準化が、最終的に全体の産業の発展につながることを分かっていたからです。

標準化されてない床材は、エンドユーザーの混乱を招き、標準化されて価値が理解しやすい他の床材にエンドユーザーは流れることになります。

 

この様な理由で、ある産業が確立されて発展するまでには、自社の差別化ではなく、エンドユーザーがコンクリート磨き仕上げ床の価値を理解しやすくするための、標準化に力を合わせるべきです。

産業が確立されて、発展し続ける前に、差別化を図る業者が増えると、その産業の成長は遅くなる一方です。

 

エンドユーザーは、誰より良いものをより早く、より安く、求めていることを忘れてはいけません。

この様な、事実を認めないと隙間産業では成功するかもしれませんが、大衆を対象とする一般的な産業では、成功は難しいです。

“富裕層にものを売ると一般人と食事をするが、一般人にものを売ると富裕層と食事をする人になる”ということわざがあります。

“Sell to the classes and you’ll dine with the masses, but sell to the masses and you’ll dine with the classes.”

その考えは、IKEA、Wal-Mart、Home Depot、Lowe'sのような巨大企業で、その効果は証明されています。

 

今後の3年間でコンクリート磨き仕上げ業界は、多くの変化が現れると思います。

コンクリート磨き仕上げ産業において、初期に重要しされなかった要因が、重要な要因の一つとして現れると思います。

韓国と中国は、低価格の工具で市場に参入しました。過去の品質問題は大きく改善されているのも事実です。

逆に欧州の高い労働費用は、製品の品質に問題を与える可能性があります。

自動車産業を考えてみるとよく分かると思います。価格競争力を維持するために労働費用を削減して、その結果品質低下につながっていることです。

逆に低い労働費用は低価格で販売しても利益が出て、製品開発に余裕がある競争相手が現れると思います。

 

一般的には、産業全般が大きくなって発展する段階で、初めて新たな競争相手が現れます。

しかし、コンクリート磨き仕上げ産業は、成長と将来性が過大評価されて、早い段階から新たな競争を招いています。

しかし、それはメーカーと流通販売会社にはよくないことですが、施工会社と業界全体においては、多様な選択が可能になり、異なる床材業界との競争にメリットになると思います。

 

これから、コンクリート磨き仕上げ産業に現れる新たな製品と技術を考えると、わくわくして非常に面白くなると思います。

従来の床材産業で働いている私の友人は、コンクリート磨き仕上げ産業の長期的な可能性と成長・成功を信じてないです。

彼・彼女らは、コンクリート磨き仕上げはHome Depot、Lowe'sの店舗の改修、新築工事で偶然に発生した産業だと思っています。

一方、デコレーションコンクリートとケミカル業界(化学メーカー)では、コンクリート磨き仕上げに巨大な可能性が潜んでいると思っています。

私は、その二つの意見の間に、本当の事実があると思っています。

コンクリート磨き仕上げが、新たな産業として正しく体系的に管理されれば、数多くの可能性とチャンスをもたらしてくれると私は信じています。

しかし、長期的に確立された産業の地位までにたどり着くためには、多くの努力と協力、そして業界構成員のオープンマインドがなにより必要になると思います。

 

コンクリート磨き仕上げ産業の初期から、流通販売会社、機械と工具の製造の経験をしてきたひとりとして、コンクリート磨き仕上げ産業は非常に狭い隙間から成長してきた産業です。

そして、Lowe'sとHome Depotのように、大きな需要を生み出しました。

多くの施工会社は、大きな需要の対応するために多くの機械と工具を購入しました。隙間産業であったからこそ現在の様な一つの産業として成長することができたと思います。

その結果、業界はより近く繋がって、より早い変化に対応できたと思います。

そして、これからもより多くの人々が、変化に素早く対応して成長していくと期待しています。

 

アメリカのマーケットは、激しい競争の中に数少ないものだけが生き残るマーケットです。

生き残る施工会社は、より多くの仕事を得て、費用を削減して、より早く、高品質の床を提供する方法を探せると思います。

その中で成功した施工会社は、模範になる事例を作ると思います。

そのためには、より早い、より利益が高い施工会社になるのもよいが、なによりマーケットで生き残っていることが最小限に必要なことです。

そのために、お客様(エンドユーザー)に提供する製品とサービスを一定のレベルで提供する、正し教育と標準化した施工説明がなにより必要です。

お客様(エンドユーザー)が混乱して、変わりやすくなってしまうと、業界全体も混乱して変わりやすくなってしまいます。

 

村が必要です(It takes a village.)ということわざがあります。

要は、業界のすべての人々がよりよい仕事をするために、力を合わせる必要があるとのことです。

 

我々が、直面している障害物は、利己主義という人間の本性です。

我々は競争を勝ち抜く前に、我々自身を乗り越える必要があります。

一目で分かるコンクリートフロア研磨作業の基礎 Vol.2

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今回は、コンクリートフロア研磨のテクニック、クラック補修、新しい湿式研磨の施工方法を紹介します。


コンクリートフロア研磨のテクニック

コンクリートフロア研磨は、スタートした方向からその反対方向に戻ってくるのが基本であり、その1回の往復作業を1パス(PASS)と言います。
その1パスをよこ方向、たて方向に隙間なく、各工程に1パス~4パスの研磨作業を行う必要があります。
充分にパスを行ったコンクリートフロアは、平坦でより緻密な強度のフロアに仕上がります。
そして、パスと同じように重要なポイントは、研磨幅を1/3程度重ねることで、研磨痕の線を残さず、きれいな研磨表面が確保できます。

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パスに加えて、適切な研磨(歩行)スピードで維持して、作業を行う必要があります。
ゆっくり研磨を行うことで、より緻密な表面仕上げが可能になります。
しかし、作業時間を短くするために、研磨スピードを上げるとフロアの表面にスクラッチが残り、そのスクラッチを消すために、より多くの時間が必要になる場合もあるので、気をつけてください。

最近、作業時間を短くするために、ハイブリッド工具とセラミック工具でスクラッチを消す方法も増えていますが、時間をかけて仕上げた表面と同じ仕上げにはなりません。

そして、作業中に簡単に自分の研磨スピードを確認する方法として、研磨した後に残る粉じん幅のパターンを見て確認する方法があります。

粉じん幅のパターンが、一定であることは、同じスピードで作業を行っていることになります。

*   メタル#30の場合は、約1.2㎝の粉じんの幅を同じ間隔で残すのが良いとされている。

 

Step by Step Lavina Pro Training, Part 1 of 2

 

クラック補修

コンクリートフロアのクラック補修のポイントは、早く乾いて、色むらを抑えて、痩せない製品を選ぶことです。

上記の条件を満たす製品は、ポリマー、ポリウレア、エポキシ系の樹脂製品があります。
樹脂系の製品は、粘度が低いので細い隙間の補修に容易であり、急速に固まる特徴があります。
そして、色合わせが可能であり、色むらを抑えられる理由でも多く使われています。

Quick Menderという製品は、ポリマー系の製品であり、30分で固まる即効性と色材やコンクリートの削った粉を混ぜて色合わせができます。
そして、痩せないで表面に残るタイプなので、研磨を重ねることでコンクリートフロアになじませることができます。

Concrete crack repair product : Quick Mender

 

新しい湿式研磨方法

最近、コンクリート粉じんの危険性とその規制などによって、環境にやさしい施工方法である湿式研磨作業が増えています。

伝統的に湿式ダイヤモンド研磨作業は、作業効率、ダイヤモンド工具の長持ち、より良い仕上げ品質で支持されてきました。
しかし、湿式作業のデメリットである泥の処理、使用する水の量、掃除の問題などから、より簡単な乾式作業が増えてきました。

近年、湿式作業のデメリットを解決した新たな製品の開発が続き、新たな湿式作業の需要は増えてきています。
その製品代表的な製品を簡単に紹介すると、GelMaxxとFirst Cutという製品があります。   GelMaxxは、泥を固まらせて処理しやすくしている製品として、湿式施工の最大の問題であった、水分がある廃棄物を乾燥した廃棄物として、処理することを実現しました。

 

GelMaxx Eco-Quick Gel Demonstration


次に、First Cutという製品を簡単に紹介します。                       First Cutは、水に混ぜて使用する製品で、少ない水を使って湿式作業を可能にしました。     他のメリットは、ダイヤモンド工具の性能と寿命を伸ばすことと、削り残りの泥などが拡散できないように集めることができます。それによって、掃除しやすくなる特徴がある製品です。

 

How to use First Cut from Consolideck


二回に分けて、コンクリートフロア研磨作業の基礎と施工テクニック、作業に必要な製品を簡単に紹介してきました。

もう一度、重要なポイントをまとめると、メタルの#30の工程で仕上げの8割が決まりますので、メタルの#30の工程に何より力を入れるべきです。
そして、各工程の間にある掃除をきちんと行うことで、一定の仕上げ品質は確保できるので、こまめに掃除行うべきです。
最後に、各工程に見合う研磨パスとスピードを守りながら、適切な工具と製品を正しい使い方で使うことです。

Well begun is half done.  
 

一目で分かるコンクリートフロア研磨作業の基礎 Vol.1

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準備段階

フロアの面積

最初に、作業するフロアの面積を確認して、正確な作業計画を立てる必要がある。

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作業計画で最も重要な部分は、作業面積に適切なフロア研磨機械とその運用計画を立てることである。
単純に、研磨幅が広い大型機械を使用すると、作業効率は上がるが、狭い通路が多く、多数の部屋がある場合や形が複雑な場合は、小型機械でその数を増やのが良い場合もある。

以下の表は、機械のサイズ別1時間当たりの作業量(研磨面積)をまとめたものである。

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壁際作業

見積りと準備段階では、壁際作業の作業量を正確に把握する必要がある。

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特に通路が多い現場は、壁際の作業量が多くなるので、注意しないといけない。
一般的に壁際作業は、手持ち式グラインダーや壁際専用の研磨機械を使用するので、作業効率が格段に落ちることが多く、メインフロアとの仕上げの差(むら)が出る可能性が高い。
こういった理由で、作業効率の部分と仕上げの差を考慮して、施工計画と費用を正確に算出する必要がある。
そして、何より重要なのは、事前にお客様に作業効率の部分と仕上げの差を充分に説明して、理解をもとめる必要がある。

作業において注意すべき部分は、メインフロアと同じ工程を踏むことであり、それによって、仕上げの差(むら)を最小限に抑えられる。


フロアの状態

事前にフロアの状態を確認して、作業計画と費用を正確に算出する必要がある。
コンクリートフロア研磨のメリットの一つは、打設直後のフロアだけではなく、既存のフロアにも施工ができることである。
但し、既存のフロアに研磨作業を行う場合は、既存のフロア材の撤去と、それにともなう傷やクラックなどの補修作業の範囲と費用を正確に算出する必要がある。


コンクリート表面強度の確認

作業前に、コンクリートフロアの表面強度を正確に確認する必要がある。

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作業に必要な時間と費用を正確な算出するためには、事前にコンクリートの表面強化を調べて、適切なダイヤモンド工具選ぶことで、作業時間と費用の節約につながる。

コンクリートの表面強化を調べる簡単な方法は、モース硬度キット(別名スクラッチテスト)を使うことである。
モース硬度キットの使用方法は、手持ち式グラインダーで、弱いコンクリートの表面を軽く除去して、モース硬度キットを使って、軽い感じでスクラッチを付くかを確認する。スクラッチが付く色と番号で硬さを確認することができる。

その時に注意すべ部分は、同じ現場であってもコンクリートの表面強度が異なる可能性があることである。最初にコンクリート表面の色を確認して、色が異なる場所は、必ず表面強度測定を行う必要がある。

そして、作業が開始後も、コンクリートが柔らかくて工具の消耗が早い、あるいは硬くて削れない可能性があるので、常に意識して最初のパス(研磨回数)か二回目のパスの時に再度確認する必要がある。
それによって、工具の無駄遣いと作業時間の短縮につなげられる。

 

研磨工程ごとの掃除の重要性

コンクリートフロア研磨作業において、研磨作業と同じように重要なポイントは、各研磨工程後に行う掃除作業である。

前の研磨工程から出た粉じんの中には、多量のダイヤモンド砥粒が残っている。
コンクリートフロア研磨の工程は、順番で細かいダイヤモンド砥粒の工具を使って、荒かったコンクリート表面をよりたいらで緻密に研磨していく作業である。
しかし、前工程の粉じんの中にあるダイヤモンド砥粒を除去しないと、次の研磨工程でフロアに傷を付ける可能性が高くなり、仕上げ品質の低下につながる。

コンクリートフロア研磨は、既存の下地処理とは大きく異なるのは、研磨面が仕上げ面になることである。その仕上げ面の品質を上げるためには、研磨工程ごとの掃除が何より重要である。
しかし、研磨工程ごとの掃除作業は、作業時間が長くなる問題(効率低下)を含んでいるので、効率的な掃除計画を事前に立てる必要がある。
掃除作業の効率化には、集じん機だけに依存するのではなく、自動床掃除機(オートスクラバー)の活用案を計画に入れると良い。


ダイヤモンド研磨工程 (Grinding → Honing → Polishing)


#14メタル研磨工程

コンクリート表面が非常に硬い、より骨材を露出させる、シーリング処理されている場合、コートのために荒い表面が必要な時に行う研磨工程である。

#14メタル研磨工程は、上記の環境では行う必要がある工程であるが、#14メタル工程後に残るスクラッチを消すには、比較的に長い時間を必要とする問題がある。
しかし、#14メタル工程の結果を#30メタル工程だけで求めるには、#14メタル工程のスクラッチを消す時間より、長い時間と努力が必要になるので、#14メタル工程を行うが良い。

特に、骨材の露出が必要な場合は、骨材の深さに応じて研磨作業の時間と作業量が増えるので、骨材が深い所にある場合は、研磨作業の時間と作業量を考慮して、深くまで削らないのが良い。

研磨工程が終わると、工具から出たダイヤモンド砥粒が含まれている粉じんを集じん機と自動床掃除機を使ってきれいに除去して作業は完了する。


#30メタル研磨工程

最も一般的な、標準研磨工程の最初の工程であり、仕上げ品質の8割が決まる最も重要な研磨工程である。

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重要度から、研磨作業の中で最も長い時間をかけて行う工程でもある。
頑丈で欠陥がない仕上げ、骨材を露出させた仕上げのためには、4パスの研磨作業を行う必要がある。
近年、時間短縮のために研磨スピードを上げて、残ったスクラッチをセラミック工具などで消す工法もあるが、その分フロアの仕上げ品質と強度が落ちことを理解する必要がある。

そして、傷やクラックなどの補修作業、目地部のJoint filler作業は#30メタル研磨工程の2パス後に行うのが、一般的である。
その理由は、#30メタル研磨工程は隠れていたフロアの問題が見える段階であり、軽い問題は、研磨工程で簡単に除去できるからである。
そして、#70メタル以上の研磨工程は、光沢仕上げの準備段階として、以前の研磨工程でできた軽いスクラッチを消す程度の研磨工程なので、研磨むらが出やすい補修作業は#70メタル研磨工程以前に行う必要がある。

#30メタル研磨工程が終わると、工具から出たダイヤモンド砥粒が含まれている粉じんを集じん機と自動床掃除機を使ってきれいに除去して作業は完了する。


#70メタル研磨工程

一般的には、まるいボタンタイプのメタル工具で作業を行う。その理由は、フロアの表面をより滑らかに繊細に研磨するためである。
しかし、仕上げ品質より作業効率を重視する場合は、研削能力が高い四角いセグメントタイプをつかっても良い。

この段階では、4パスまで行わず、2パスの研磨作業でも良いが、そのためには充分な研磨面が得られているか2パスの作業後に判断する必要がある。

作業から出た粉じんを集じん機と自動床掃除機を使ってきれいに除去して作業は完了する。


#120メタル研磨工程

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まるいボタンタイプのメタル工具で作業を行う。

前段階と同じように4パスを行わず、2パスの研磨作業でも良いが、4パスを行った時の仕上げ品質には勝らないことは、理解する必要がある。

作業から出た粉じんを集じん機と自動床掃除機を使ってきれいに除去して作業は完了する。


#50~#100レジン研磨工程へのトランジション

1パス~2パス作業を行う。
本格的な光沢仕上げの準備段階は、レジン研磨工程から始まる。

粗削り(Grinding)と磨き(Polishing)の間にあるホーニング(Honing)工程である。磨きの準備段階であると考えると理解しやすい。一般的には、#400までをホーニング(Honing)とみなす。
レジンボンド工具をレンジ専用ベルクロパットに付けて使用する。

作業から出た粉じんを集じん機と自動床掃除機を使ってきれいに除去して作業は完了する。


#200レジン研磨工程

1パス~2パス作業を行う。
求める仕上げレベルによっては、#200レジン工程で仕上げを完了する場合もある。

その時は、#100レジン工程後にケミカル製品による表面緻密化(強化)作業を行う。
フロアの表面は、ある程度スムーズな状態になるが、光沢は出ない状態である。

作業から出た粉じんを集じん機と自動床掃除機を使ってきれいに除去して作業は完了する。


表面緻密化(強化)工程

表面緻密化(強化)剤の前に必ず、自動床掃除機などで掃除を行う必要がある。

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自動床掃除機がない場合は、粉じんを集じん機を使って除去して、モップ拭きを行う必要がある。
掃除作業後、フロアが完全に乾燥するまで待ってから表面緻密化(強化)を行う。
水掃除したフロアは、その日の気温と現場環境によって異なるが1時間あれば充分に乾燥する。

簡単な施工性と高い作業効率を持つ、ケイ酸リチウム系表面緻密化(強化)剤を使用すると以下のように簡単に作業を完了することができる。
ケイ酸リチウム系表面緻密化(強化)剤をスプレーして、マイクロファイバーモップで伸ばして行って、乾燥を待つだけで作業は完了する。
既存のケイ酸ナトリウム、カリウム系の製品のように、染み込ませるためのスクラブ作業と残留物の水掃除の作業がいらないのが大きな違いである。

ケイ酸リチウム系表面緻密化(強化)剤の施工において注意すべき点は、厚塗りしないことである。
ケイ酸リチウム系表面緻密化(強化)剤は、浸透性が高いので少ない量での作業が可能であり、表面に隙間なく薄く伸ばして行く程度の塗布で良い。
コンクリートの表面の状態が良くない場合、薄く二回塗りするのも良い。

作業完了後には、フロアが乾燥するまで1時間程度待つ。


#400レジン研磨工程

1パス~2パス作業を行う。
ツヤ消し状態の薄い反射光が表れる。物流倉庫などの工業施設向けの仕上げに適している。
今までの工程に比べて、出る粉じんのかなり少なるが、必ず掃除を行う必要がある。


#800レジン研磨工程

1パス~2パス作業を行う。
明確な反射光が表れる。商業施設、住居施設などの仕上げとして一般的に使われる。
次の工程のために掃除を行う。


#1500以上のレジン研磨工程

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1パス~2パス作業を行う。
より高い光沢、反射光を必要とする仕上げには、#1500、#3500の工程を踏む必要がある。
機械的な仕上げ(Mechanical polishing)は、本工程で完了する。

必要に応じて、ケミカル仕上げ(Chemical polishing)であるシーリング処理と保護剤処理を選択することもできる。
しかし、施工後の定期的なメンテナンス計画があれば、ケミカル仕上げを選択する必要はない。


ケミカル仕上げ工程(シーリングと保護剤処理)

ケミカル仕上げの工程であるシーリングと保護剤の処理は、定期的なメンテナスが難しく、油、水、飲食物、歩行者による汚染など、様々な原因によるコンクリートフロアの損傷を保護する選択肢の一つである。

ケミカル仕上げの工程は、機械的な仕上げの工程が完了した後の最終工程として選択される。
作業の際に注意すべき点は、塗り残しによるむらと厚塗りによるストライプ模様にならないように薄く分けて塗ることである。
そのためには、塗りはじめの前にマイクロファイバーモップを充分に濡らしてから、厚く一回で塗ることよりは、二回に分けて伸ばしながら塗るのが良い。

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最終的に保護剤を馴染めさせ、光沢を出すためには、バニシャー(2000 rpm)か高速回転する研磨機(最低1100rpm以上)にメインテナンスパットを使って仕上げる必要がある。
一部の製品はバニシャーによる最終仕上げが必要ではない場合もあるが、多くの製品は高速回転するバニシャーを使って充分な熱を加えて仕上げる必要がある。
なので、シーリングと保護剤の処理のためには、仕上げに必要な追加事項について充分に考慮する必要がある。


*次回では、コンクリートフロア研磨のテクニック、クラック補修、新しい湿式研磨の施工方法に紹介します。