研磨工程の間に掃除が必要な理由は?

コンクリート研磨工程の間に水掃除をすることで、手直しを避け、利益を増やし、仕事の満足度を向上させることができます。(コンクリートデコ・アーカイブの写真提供)

コンクリート研磨工程の間に水掃除をすることで、手直しを避け、利益を増やし、仕事の満足度を向上させることができます。(コンクリートデコ・アーカイブの写真提供)

 *本記事は、Concrete Decor & Professional Trade Publications Inc.,の許可を得て、株式会社TOGUYAが日本語に訳した記事です。

日本語訳の転載の際には、当サイトからの転載である事を示す必要があります。

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研磨工程の間に掃除が必要な理由は?

原文(Why clean between diamond tool grits?)

常に清潔な現場を保つことは、仕事に対するプロフェッショナルな態度であり、作業効率をあげる一つの条件であります。そして、従業員のモチベーションをあげチームの士気を高める方法でもあります。

研磨工程の間にきれいに掃除することはとても重要です。下記でその利点をご紹介します: 

検査が容易になります。

 研磨工程の間に床に傷がないか検査することによって、問題を事前にキャッチすることができます。大工さんの鉛筆を使用して、見つけた傷や欠陥をそれぞれマークします。作業現場の照明が暗い場合や、作業を進めるうちに傷や欠陥を忘れがちなので、鉛筆でマークすることは役に立ちます。

 マークして問題を特定したあとは、同じ番手のダイヤモンド工具で修復作業(研磨機やハンドグラインダー)を行います。

骨材露出度の定量化ができます。

 例えば、クラスB(クラスとはコンクリートの比率の表示です。クラスBというのはセメント1パーツ:砂 2.5パーツ:砂利5パーツの割合です。パーツとは3つの側面のそれぞれで30.48センチメートルになるように構築されたボックスの寸法である28リットルに相当します)の骨材露出度を達成するために、最初の研磨工事の後、綺麗に水掃除してください。そのあと横と縦で2パスか4パスの研磨工程(ウエイトをかけない)が行います。

 または、解決策が逆の場合があります。床の50%だけが砂の骨材であり、残りの50%はクラスA(セメント1パーツ:砂2パーツ:砂利4パーツの割合)のセメント微粉であると想定します。その場合は、ウエイトをかけるかかけないのかを調整しながら研磨します。または、研磨幅の半分以上重ねるパス作業を実行してください。その調整により、高品質のフロアに仕上げます。

 

光沢度を定量化できます。

 光沢が30以上、DOI(画像の識別)が50以上、ヘーズ(曇り度)が10以下の目標を例にします。

 最初のレジン工程(#50、#100、または#200を使用)の後にすぐに、光沢数値を確認することが重要です。光沢は良いがDOI(画像の識別)が低い場合は、その工程を改善(パスを増やすなど)することが何よりに重要です。その工程で再度横縦のパスを実行します。または、次の工程で(#100スタートの場合は#200)通常の横縦のパスか、研磨幅の半分以上重ねるパスなどを実行します。これらの作業を初期段階で実行すると、仕上げ工程で要求される数値が満たさなくて、やり直すリスクを防げます。

 

傷がつくものを床から取り除きます。

  研磨機のヘットの中に汚れなどをしっかり掃除しないと、取付ダイアモンド工具と機械の間に緩みが発生します。その緩みによって床の傷や機械の損傷につながります。つまり各研磨工程の間に必ず 研磨機のヘットの中を掃除してください。床の品質はそれに左右されます。

 

掃除を習慣化する。

 研磨工程の間に掃除は習慣化することが何より大事です!

 

最初は集じん機をかけること。

 集じん機をかけると、最大90%までのコンクリートのほこりとダイヤモンド工具から出る削り粉などが除去されます。ただし、床の表面のほこりや粉末は100%除去されません。この残りにより床の傷、光沢、DOI(画像の識別)、ヘーズ(曇り度)をある程度は確認できますが、正確に測定するのは難しいです。床の表面に目に見えないほこりや削り粉を確認するには、濃い色の布で拭くと分かります。

より良いのは床の自動洗浄機。

 床の洗浄機で水掃除を使用することで、90%以上のほこりとダイヤモンド工具から出る削り粉を床から除去することができます。これにより、隠れた問題が簡単に発見できます。床の傷、スクラッチパターン、光沢、DOI(画像の識別)、ヘーズ(曇り度)の測定がはるかに簡単になります。

  水掃除をすることで問題を事前に発見して、前段階の工程に手直しや再施工を防ぐことができます。高い仕上げ結果は、簡単なことを忘れず習慣化することで実現できます。

 

やり直し=利益の損失。

やり直しを防げば、会社の利益、仕事の満足度、会社の評判はあがります!