表面に見られる制御と収縮目地は、コンクリートが注がれる同じ日に切る必要があります。 (ジェニファー・ファラーの写真提供)
*本記事は、Concrete Decor & Professional Trade Publications Inc.,の許可を得て、株式会社TOGUYAが日本語に訳した記事です。
日本語訳の転載の際には、当サイトからの転載である事を示す必要があります。
コンクリート目地を理解して混乱をなくす!
原文: Eliminate Confusion:How to Tell Joints Apart
コンクリートスラブに異なる種類目地がある理由は?
まず、コンクリート構造における「目地」の使用目的を確認しましょう。
・ コンクリートは乾いたら収縮し発生する内部の引張力を受けないようにする目的。
・ コンクリートのひび割れを誘発の目的。
・ 停止および開始点として使用する目的。
・ コンクリートの弱い部分をあえて作って、ひび割れが発生する場所を調整する。
・ コンクリートのハーツを区分、移動可能にする目的。
コンクリート目地には4つのタイプがあります。
制御と収縮の目地 (Control/contraction joints)
上の写真に示されているように、制御目地の間隔(フィート単位、1フィート=30.48センチメートル)は、スラブの厚さ(インチ単位、1インチ=2.54センチメートル)の2〜3倍を超えてはいけないです。
たとえば、4インチ(10.16センチメートル)のスラブでは、目地が8〜12フィート(243.84~365.76センチメートル)離れる必要があります。スラブの深さの約25%程度になるように深くカットします。コンクリートを打設した当日、機械を動かせる程度硬さになってから専用ブレードでカットしてください。これはソフトカットと呼びます。
制御と収縮の目地は、コンクリート施工業者が最も触れ合うことが多い目地です。
目地を切ったり、埋めたり、掃除する施工が多い目地です。
分離と伸縮の目地 (Isolation/expansion joints)
壁と床が交差する目地は、柱や壁などの垂直構造に損傷を与えることなく、水平方向の動きに対応できます。これらは、コンクリートが注がれる前に形成されます。
分離目地は幅が広く、場合によってはアスファルトタイプの材料で充填します。多くの場合、2つのパーツが同じレベルにならない(磨きや研磨で修正できない場合が多い)ので、見た目も仕上げ具合も異るようみえます。しかし、これらは施工ミスではありません。
分離と伸縮の目地は壁と床の交差点、および柱の周囲にあります。
コールド目地 (Cold joints)
コールド目地は、コンクリート注入作業の中断または遅延によって引き起こされる部分です。
自然発生の目地なので、一定のパターンにはなりません。
コールド目地
建設目地 (Construction joints)
建設目地は、木、鋼、プラスチック、またはプレキャストコンクリートで作られたもので、しきりとして使われています。
これらのしきりは、スラブの配置と仕上げの際にスクリードレールとしてよく使用されます。建設目地は、全体的な目地の設計プランに組み込む必要があります。収縮目地としても使用できます。それらはコンクリートが注がれる前に形成します。
そして、建設目地は、1つコンクリートの注入が停止し、別の注入が開始する場所でもあります。通常の制御と収縮目地と違って、この目地は磨き仕上げ施工の後にも、そのままコンクリート磨き仕上げ床に残ります。
建設目地 (Construction joints)
我々は、コンクリート磨き仕上げ施工業者として依頼者やゼネコンから、常に素晴らしいと思われる仕事をするために努力しています。しかし、目地と関わると結構ややこしいことが多いはずです。
ただし、床の専門家なら目地についても詳しく知ることが必要です。質問されたらきちんと説明が出来るようになる必要があります。今回の記事で目地をよく知ることができて、でもっと素晴らしい仕事ができると嬉しいです。